皆既月食とは何か子どもにも分かりやすく説明するには!?日食との違いや皆既月食時に月が赤くなる理由についても解説!

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皆既月食とは、太陽と月の間を地球が通過する時に月が地球の影に隠されてしまう状態のことをいいます。

子どもに「皆既月食ってなに?どういう状態?」と尋ねられたら、あなたはなんと説明しますか?

皆既月食に限らず、子どもに自然現象を説明するのって、実はとても難しいことですよね。

私もよく子どもに質問をされては、答えられずにごまかしていたりします(笑)

今回はごまかさずに済むよう、元自然科学部の私がなるべく子どもにも分かりやすいように皆既月食について説明させていただきますね。

さらに次の皆既月食や、部分月食の日にちも調べましたので、ぜひご参考になさってください。

皆既月食を子どもにもわかりやすく説明すると

数年に1、2度程度の頻度で起こる天体イベント、それが皆既月食です。

あなたも1回くらいは体験したことがあるのではないでしょうか?

丸い月がすこしずつかけていき、ほの暗い赤い月になる様は太古の昔から自然に対する畏怖と尊敬の対象でした。

子どもに「皆既月食ってなに?」と訊かれたらどう説明する?

あなたは子どもに「月食について教えて」と言われたら、わかりやすく説明できますか?

月が欠ける現象、ということはわかっても、その理由について答えられる方は案外少ないかもしれませんね。

皆既月食が起こる理由は、下図のように太陽と月の間を地球が通過し、地球の影に月が入ってしまうからなんです。

月がすっぽり地球の影に入ってしまうことを皆既月食、一部分だけ影に入ってしまうことを部分月食と呼びます。

月と地球、太陽の3つが一直線上に並ぶとき起こるため、月食は必ず満月の日に起こります。

しかし、満月だからと言って必ず月食が起こるわけではありませんよね?

それは太陽の通り道(黄道)と月の通り道(白道)がすこしズレているので、地球の影の外を月が通過するためなんです。

月食と日食の違い

皆既月食とよく似た言葉に「皆既日食(かいきにっしょく)」があります。

一文字違いなので、子どもだとどっちがどっちか混乱してしまいそうですね。

日食は先ほどの月食とは反対に、太陽と地球の間を月が通り抜けることによっておこる現象です。

こちらも月食と同じく、完全に月と太陽が重なることを皆既日食、少しズレた状態で重なることを部分日食、月が太陽を隠し切れず回りが見えることを金環日食と呼びます。

このように、月食と日食では同じ太陽・地球・月が関係する現象であっても位置関係によって違いがあるのです。

皆既月食中に月が赤い理由は光の性質だった

ところであなたは、皆既月食の最中も月が完全に見えなくなるわけではないことをご存じでしょうか?

皆既月食の最大期には月が赤くなってその姿を見ることができるのです。

しかし、月が地球の影に入ってしまっているのに、黒ではなく赤い理由というのはいったいどういうことなんでしょうか?

月が赤い理由は、実は光の性質によるものなのです。

太陽の光は短い波長の青色から、長い波長をもつ赤い色まで様々な色で構成されています。

月食の月が赤い理由は、月で反射された光が地球の大気を通るときに、短い波長の青色は途中で散ってしまい、長い波長の赤色が我々のところまで届くため起こる現象なのです。

これは、夕焼けが赤い理由と全く同じ原理になります。

皆既月食、2022年の11月8日の次は2025年!?

ここまでは皆既月食の仕組みについてお伝えしました。

皆既月食について、興味がわいてきたのではありませんか?

そうなると、次の皆既月食がいつなのかがきになりますよね。

実は、次の皆既月食は2022年に起こるのです!正確な年月日は2022年11月8日の夜に起こります。

しかもこの皆既月食はなんと日本全国で見られるとのこと。

2022年のこの日を逃すと、次に日本で皆既月食が見られるのはなんと3年後の2025年9月8日までありません!

部分月食(月の一部が欠ける月食)も欠けた状態で月が昇る月出帯食(げつしゅつたいしょく)や欠けたまま沈む月入帯食(げつにゅうたいしょく)の状態で起こります。

ここで2022年11月から2025年9月までに日本で見ることができる月食の日をまとめておきます。

  • 2022年11月8日…皆既月食(日本全国で見られる)
  • 2023年10月29日…月入帯食(日本の一部の地域で見られる)
  • 2025年3月14日…月出帯食(日本の一部の地域で見られる)
  • 2025年9月8日…皆既月食(日本全国で見られる)

こうしてみると、部分月食を含めても意外と月食が見られるチャンスというのは少ないですよね。

次の月食の日にはぜひお天気に恵まれてほしいものです。

月食を鑑賞するには、望遠鏡で見るのが望ましいのですが、普通の双眼鏡でもはっきり見ることができますよ。

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まとめ

  • 皆既月食とは太陽と月の間を地球が通過し、地球の影に月が入り込んでしまう現象である
  • 日食は太陽と地球の間を月が通過することで起こる現象である
  • 皆既月食中に月が赤くなる理由は、太陽の光が地球の大気を通る際に波長の長い赤い色だけが月に届くため
  • 2022年11月8日の次に皆既月食が起こるのは2025年9月8日である

月食に限らず、自然現象を子どもにも分かりやすく説明するということは非常に難しいですよね。

しかし、「○○ってなに?」と子どもに問いかけられたときに、親が一緒に答えを探して説明することで、子どもも様々なことに興味を持つようになります。

そして子どもにも分かりやすく説明することで、我々大人の理解もより深まります。

あなたも子どもの質問にぜひ耳を傾けてあげてくださいね。