メダカの卵を取るタイミングと取り方や有効なカビ対策・孵化率を上げる方法・稚魚の育て方などご紹介いたします♪

2022年9月11日

※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

メダカの卵を取るベストタイミングは水草に産み付けられているのを発見してすぐです!

飼っていたメダカが卵を産んだので孵化させて育ててみたいという方がいらっしゃると思います。

あるいは、メダカをたくさん育てて売り、商売にしたいという方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、気が付いたら卵がなくなっていた、なんてこともありますよね。

私も小学校でメダカを飼っていた時に、いつの間にか卵がなくなっていました。

この記事ではメダカの卵を取るのにベストなタイミングや取り出す方法、孵化までの日数や孵化後の育て方までご紹介します。

メダカの卵を取るタイミングはいつがベスト?

飼っているメダカのお腹が妙に膨らんでいる、そんな時はメダカの産卵が近いのかもしれません。

そのまま放っておくと、数日後には水草に小さな丸い透明の卵が産み付けられていることでしょう。

さてここで問題です、産み付けられた卵、あなたはどのタイミングで取り出しますか?

それとも取り出さずにそのまま置いておきますか?

正解は、産み付けられたのを確認したタイミングですぐに取るようにしましょう!

そうしないと、卵にカビが生えて全滅したり、稚魚が孵っても親に食べられてしまうからです!

メダカは早朝に産卵をするので、タイミングを見て取り出そう!

メダカは朝早くに産卵し、しばらくのちに近くの水草などに卵を産み付けます。

そのため、取るタイミングは早朝がベストです。

卵の取り出し方については、次の章で解説しますね♪

メダカの卵を取る方法、初心者は水草ごと取ろう!

メダカの卵を取るタイミングについて理解したところで、次は卵を取る方法について説明しますね。

これは初心者と上級者でやり方が分かれます。

初心者は卵のある水草ごと引き上げて取り出すのが手っ取り早い

メダカの卵は産卵後しばらくすると親魚のお腹から近くの水草へ産み付けられます。

初心者の場合はこの産み付けられた水草ごと引き上げて別の容器に移し替えるのが手っ取り早く確実です。

また、水草についた卵を指でつまんで取り出す方法もあります。

指でつまんだら卵がつぶれちゃうんじゃ…ちょっと怖い…。

そう思ってしまいますが心配ありません。

メダカの卵は見た目以上に丈夫なため、軽くつまむ程度ではつぶれません。

もしつぶれてしまうようなら、それは無精卵である可能性が高いため、どちらにせよ孵化しませんのでご安心を。

上級者は親の腹から直接卵をぬぐいとる方法も

まずは卵を持った親魚をネットなどで優しくすくい上げてください。

そして浅い容器にネットごと親魚を入れます。

親魚の腹から卵にかけて綿棒やハケなどで優しくぬぐい取るようにすると、卵がすぐに外れます。

その後、親魚は元の水槽に戻してあげればOKです。

この方法はメダカに少なからず負担を与えることもあるため、やはり初心者は水草から取り出す方法をおすすめします。

卵についた付着糸を取り除こう!

メダカの卵にはベトベトとした付着糸と呼ばれる物体がついています。

これが付いたままだとカビが生える原因になるため、ピンセットなどでつまんで取り除いておきましょう。

卵を1つ1つ管理することによって、よりカビが生えにくくなるのです。

メダカの卵の孵化率を上げるために注意すべきこと

メダカの卵の孵化率を上げるには以下の3つのことを行う必要があります。

卵を食べられないようにすぐ隔離する

メダカは産み付けられた卵をエサと勘違いして食べてしまいます。

水槽という狭い空間だと、どうしても卵を発見される率が高く食べられる確率もアップします。

そのため、卵が産み付けられているのを発見したらすぐに隔離することが孵化率を上げることに繋がるのです。

水温管理をしっかりとする

メダカの卵を孵化させるためには、最低でも水温15℃をキープしておかなければならないです。

屋内で飼育する場合には、室温に十分注意して、水温が15℃以上になる用定期的にチェックしましょう。

屋外飼育を行う場合は、夜間にはビニールシートをかぶせるなどして水温が低下しないよう工夫をしましょうね。

ただし、水温が30℃を超えると奇形の魚が生まれたり、卵の成長が阻害されたりしますので、水温管理は十分注意して行う必要があります。

白く濁った卵の除去

残念ながら無精卵だったり、途中で死んでしまった卵は白く濁った色になります。

これは卵にカビが生えているため白く濁ってしまうのです。

これらの卵を放置しておくと、健康な卵にまで影響が及ぶため、発見し次第速やかに除去しましょう。

除去する方法はスポイトなどで吸い取る方法を使います。

メダカの卵が孵化するまでの目安日数

メダカの卵って孵化するまで何日くらいかかるの?

今日はまだか、明日は孵化するかと待つ時間は楽しみでもあり、実際の時間以上に長く感じるものですね。

メダカの卵が孵化するまでの時間は積算温度で250℃必要と言われています。

この積算温度とは水温×日数=250℃になると孵化するという計算式です。

例えば水温が25℃の場合250÷25=10日かかる、という具合です。

水温20℃だと250÷20=12.5日、15℃だと250÷15=16.7日かかる計算になります。

個体によって多少の差が出るものではありますが、目安として覚えておくとよいでしょう。

メダカの卵にカビが生えないようにする方法

メダカの卵を孵化させるにあたって一番の敵、それは水カビです。

1つの卵にカビが発生してしまうと、瞬く間に他の卵にも被害が出て最悪の場合メダカの卵が全滅、という事態を引き起こします。

メダカの卵を無事孵化させるためには、カビの発生を防ぐ必要があるのです。

カビが発生しないようにするためには、次の3つのことに注意する必要があります。

対策その1 無精卵を取り除く

抵抗力のある有精卵と違い、無精卵は抵抗力を持たないため、カビ菌が付くとあっという間にカビに侵されてしまいます。

そのまま放っておくと、健康な有精卵にも被害が及ぶため、無精卵を見つけたらすぐに取り除きましょう。

有精卵と無精卵の見分け方
  • やや透明で黄色っぽい卵は「有精卵」である
  • 白く濁った卵は「無精卵」である
  • 卵の中に黒い点があるものは「有精卵」である
  • 指で軽く押してつぶれるものは「無精卵」である

対策その2 水道水を使い、毎日もしくは隔日に1回水替えを行う

メダカを飼育する際にはカルキを抜いた水を使用すると思いますが、卵の状態では水道水のカルキの影響は受けません。

むしろ水道水を使うことで、カルキによる殺菌効果でカビが繁殖するのを防ぐ効果があるのです。

また、水道水であっても何日も取り換えずにいるとカルキが抜け、カビが繁殖する可能性があります。

そのため、少なくとも2日に1回、出来れば毎日水を交換することが必要です。

なお、稚魚はカルキの影響を受けてしまうため、卵の中に目が見え孵化が近くなってからはカルキ抜きの水に交換しましょう。

対策その3 卵の付着糸を取り除く

先ほども言ったように、メダカの卵には付着糸と呼ばれるべとべとの糸状のものがついています。

これにはカビが生えやすいため、卵を取り出した後には付着糸を念入りに取り除いておくことが必要なのです。

卵がばらばらの状態にしておくことで、一つの卵にカビが生えても他の卵にカビが移る確率を減らすことが出来ます。

番外編 メチレンブルーでカビを防ぐ

あなたはメチレンブルーというものを知っているでしょうか?

メチレンブルーは主に鑑賞魚などの白点病を治療するための薬品で高い殺菌効果があります。

実はこのメチレンブルー、魚の卵を育てるときにもその殺菌効果からよく使用されているのです。

殺菌効果の高い薬だとメダカの卵に良くないんじゃないの?

メチレンブルーは光に反応して活性酸素を発生させることによって殺菌効果が発生するため、毒性が低く、卵に対しても適度な濃度で使用すれば問題ありません。

メチレンブルーの適度な濃度は水が薄く青に色づく程度で良いとされています。

あまり濃すぎるとやはり卵に良くないので入れすぎには注意しましょう。

ちなみに青く染まった卵は無精卵かすでに死んでしまった卵のため、見つけたら取り除きましょう。

メチレンブルーを使用することにより、カビが生えにくい環境を作ることができます。

メダカの卵が孵化した後の育て方!稚魚はこうして育てる

メダカの卵が無事孵化して稚魚になるととても嬉しいですよね♪

ここではメダカの稚魚の育て方についてご紹介していきます。

育て方1 飼育水は水質・水温をあまり変化させない

メダカが卵から稚魚になってまず気になるのは育てる水温・水質のことなのではないでしょうか?

基本的には水はカルキ抜きのもの、水温は25℃~27℃が最適です。

水替えに関しては、卵から孵化して2週間程度は水替えを控えましょう。

なぜなら、稚魚は環境の変化に敏感で、水質の変化により弱ってしまう可能性があるためです。

水替えをしないとエサの食べ残しやフンが水底に溜まってきますので、それはスポイトなどで静かに吸い出す必要があります。

この方法だと間違ってメダカの稚魚を出してしまうリスクも減りますよ♪

育て方2 エサはグリーンウォーターやpsbがおすすめ

稚魚は卵から産まれて2~3日はお腹に栄養をためた袋を抱えているためエサを食べません。

その後はエサを与えることになるわけですが、成魚と同じミジンコだと稚魚の口には大きすぎて食べられないのです。

そのままだと餓死してしまうため、稚魚でも食べられるエサを用意しましょう。

おすすめは植物プランクトン入りのグリーンウォーターやpsd(光合成細菌)です。

これらのエサは水質浄化作用があるため、人工フードのように水質を汚してしまう心配が少なくなります。

育て方3 親との合流は同じエサを食べられるくらいまで成長してから

無事に稚魚が成長してきて、ある程度の大きさになったら親と合流させることを考えると思います。

その目安は、親と同じエサを食べられるくらいの大きさになったくらいです。

そうしないと、最悪の場合親にエサだと思われ食べられてしまう危険があります。

また、エサを食べられずに餓死してしまう危険もありますよね。

親との合流の際にはそのタイミングを慎重に見極めるようにしましょう。

まとめ

  • メダカの卵を取るタイミングは早朝卵が水草に産み付けられてすぐが良い。
  • 卵を取る方法は水草ごと引き上げるのが初心者にはおすすめ
  • メダカの卵が孵化するまでの目安は積算温度が250℃になる頃
  • メダカの卵にカビが生えないようしっかりとした対策を行う必要がある
  • メダカの稚魚は環境の変化に弱いため出来る限り一定に保つ
  • 稚魚のエサにはグリーンウォーターやpsdがおすすめ

メダカって、泳いでいる姿を見るだけで癒されますが、卵から孵化させ飼育するともっと愛着がわきますよね♪

あなたも効率よく卵を孵化させて、メダカを増やしていきましょう!